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埼玉県立杉戸農業高等学校埼玉県立越谷総合技術高等学校埼玉県立岩槻商業高等学校

杉戸農業高校 × 越谷総合技術高校 × 岩槻商業高校

  (農業:食品流通科)    (家庭:食物調理科)   (商業:商業科・情報処理科)

※ 上の写真をクリックすると、各学校のホームページがご覧いただけます。

 埼玉県内には、農業、工業、商業、家庭、看護、福祉といった職業に関する専門学科を有する高校が複数あります。平成23年度、埼玉県教育委員会が主催する「実践的職業教育推進プロジェクト」では、それらの専門高校が各学科の枠を超えて商品開発チームを組織して連携・協働するとともに、企業等とも連携を図りながら、新たな商品を企画、開発して商品化につなげる取組を行っています。このページでは、杉戸農業高校(以下「杉農」)、越谷総合技術高校(以下「越総」)、そして岩槻商業高校(以下「岩商」)3校の取組を紹介します。

 さいたま市岩槻区で営業する藤宮製菓さん(社長:佐藤高広さん)の協力を得ながら、新「埼玉ブランド」のお菓子開発に取り組むことになりました。杉農が加工した「柿ペースト」を原材料として、越総がお菓子を試作、岩商が市場調査やプロモーションなどのマーケティングを担当します。
 6月21日(火)岩商を会場に行われた合同会議では、各校がそれまでに調査した内容の報告や意見交換を行いました。越総からは、柿を使った既存のお菓子に関する調査報告がありました。

 杉農が加工する柿は、杉戸町名産「早生次郎(わせじろう)」という品種です。地元の柿農家ファルコンの大鷹さんから、早生次郎の特徴を教えてもらいました。
 ・四角張った円形
 ・種はほとんどない
 ・甘く歯触りの良い食感
 ・ビタミンC、カリウムが豊富
 杉農(食品流通科)では、長期保存ができるように、食品の缶詰加工を行っています。

(上の写真)
 汚れをきれいに水で洗い落として、皮を剥き、適度な大きさに切ります。
 フードプロセッサーで「第1撹拌」をします。

(右の写真)
 ミキサーで「第2撹拌」をして、さらに「裏ごし」することでなめらかなペースト状になります。

 ペーストを缶に詰め、殺菌処理をしたら完成です。
 
 ここまでの写真は、昨年度の作業の記録です。今回のプロジェクトに取り組むことが決定する前のことですので、ストックもあまりありません。早生次郎の収穫時期は「10月下旬〜11月」です。たくさんの商品を製造・販売するためには、今年の収穫を待たなければなりません。それまでの間に、それぞれの役割分担によって準備を進める必要があります。

 岩商は7年前から、藤宮製菓さんの協力を得ながら「岩商オリジナルブランドお菓子」の商品開発に取り組んでいます。すでにノウハウをもっているように思われるかもしれませんが、担当する生徒は毎年違うので、毎年ゼロからスタートしなければなりません。
 多くの人たちが集まるイベントや文化祭で商品販売実習をしていますが、そのような機会を使って、マーケティングの基本であるアンケート調査を実施しました。

 10月4日(火)杉農と岩商の2校による会議を「テレビ会議システム」を使って行いました。杉農からは早生次郎の生育状況について、岩商からはアンケートの集計結果について報告しました。
 アンケート結果の主な内容は、次のとおりです。
○柿のイメージは?
 1位・オレンジ、2位・甘い、3位・渋い
○どのようなお菓子を買いたいですか?
 1位・きれいなもの、2位・おいしいもの、3位・甘すぎない

 越総は、6月の会議でも報告したように、柿を使った既存のお菓子を調査してきました。柿ケーキ、柿もなか、柿ミルフィーユなど、調べてみるといろんなお菓子があると分かりました。
 それらの商品を参考にして、自分たちのアイディアレシピを考えて、試作をしてみました。
(右の写真・上段左)柿マカロン、(上段右)柿タルト、
(下段左)柿シュークリーム、(下段右)柿マドレーヌ、
そして、(下の写真・上段左)柿どら焼きです。

 10月下旬、早生次郎の収穫時期が来ました。杉農から越総へ、早生次郎のペーストとお菓子の案が届けられ、柿どら焼きをもう一度試作してみました(左の写真・上段右)。
 実際に試作したことで多くの課題が見つかりました。
(1) 加熱による色の変化
(2) 甘味を足すか、素材の甘味で整えるか
  柿の味を生かすのか、柿が苦手な人でも食べられるように
 するのか
(3) 食材の組み合わせ

 11月5日(土)大宮ソニックシティで行われた「産業教育フェア」において、実践的職業教育推進プロジェクトの「中間発表会」が行われました。
 3校の代表者がこれまで取り組んできたことを報告しました。
 私たち以外の商品開発チームの発表も聞くことができて、とても参考になりました。

 さて、私たちも本格的に商品化に向けて取り組んでいきます。

 11月22日(火)越総では、藤宮製菓・佐藤さんのご指導をいただきながら、改めて試作に取り組みました。
 先月の試作での課題を改善するために、自分たちなりにいろいろ考えてみましたが、最善策を見つけるのは難しかったです。時間が経つのも忘れて、試作に取り組みました。
 いくつかの種類を試作しましたが、柿の色、甘味・味を生かすためには、和菓子の技法を駆使する必要があるという結論に至りました。

 岩商では、プロモーション活動として、パッケージデザインやネーミング等について検討してきました。ですが、具体的な商品を見ていない状態では、良いアイディアは思い浮かびません。
 12月13日(火)杉農を会場に3校合同による「知的財産講座」を実施しました。私たちが開発した商品を販売するに当たって、法律上どのようなことに気をつけなければならないか、専門家の方から講義をいただきました。杉農と越総から、それぞれの様子を直接聞くこともできましたので、これで商品のコンセプトを固める作業に突入できます。

 12月15日(木)越総では、再び佐藤さんにお越しいただき、またまた試作に取り組みました。検討をいくつもいくつも積み重ねて作ってきた試作の数々を食べ比べてみました。
 そして、食材との組み合わせも考えて、商品化するレシピを、ついに決定しました。
 1月24日(火)、岩商を会場に「販売力の育成」分野の人たちも交えて「知的資産講座」を実施する予定です。市場に出た後、そのお菓子が商品として生き延びていくための方法を検討します。マーケティングは、いつまでも続きます。

柿のブッセ(仮称) 1月14日(土)大宮ソニックシティで、実践的職業教育推進プロジェクト、オンラインショッピングモール・オープニングセレモニーが行われました。私たちが開発した商品「柿のブッセ(仮称)1個120円」「柿のようかん(仮称)1個220円」も、この日に販売を開始しました。が、このお菓子にはまだ名前がありません。
 多くの方々から多くのご意見をうかがって、ネーミングを決定したいと思います。

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